令和7年11月8日に熊本大学病院で実施された災害対応訓練に参加いたしました。今回の訓練は災害発生時における防災設備の機能や操作・設営方法を習得し、火災や地震等の災害発生時の対応力を強化すること、病院機能の維持と災害医療活動の継続を図ることを目的として行われました。
はじめに座学でスプリンクラーの仕組みと実際の119番通報訓練を行いました。119番通報ではオペレーターとの実際の会話を行い、日頃聞くことが少ないやりとりを聞くという貴重な経験をしました。その後はホースや消化器(消水器)使用した放水体験、ダンボールベッドやマンホールトイレ、防災パーゴラの組み立て、かまどスツール、ソーラー照明灯の操作や実演を行い、防災設備の準備や活動の重要性について理解を深めました。
訓練を通じて「医療従事者の一員」としての役割を強く感じました。災害時には専門分野の枠を超えて、病院全体で協力し合う姿勢が求められます。特に、限られた資源や情報の中で冷静に判断し行動するためには、平時からの訓練が必要不可欠であると痛感しました。
訓練の最後には、当放射線部の森田技師長がテレビの取材を受け、病院としての防災への取り組みや備えの重要性について説明されていました。その姿を見て、放射線部としても地域医療の一端を担う自覚と責任を改めて感じた次第です。今後も災害時に的確に行動できるよう、日頃から意識を高めていきたいと思います。