熊本大学病院 中央放射線部

お知らせ

第39回日本核医学技術学会九州地方会 熊本大会 参加

令和775日(土)・6日(日)の2日間にわたり、熊本市にて開催された「第39回日本核医学技術学会九州地方会 熊本大会」に参加いたしました。
本大会では、臨床・研究・教育の各分野において多様なプログラムが用意されており、非常に有意義な時間を過ごすことができました。研究発表では、核医学の臨床応用や技術的工夫に関する多くの演題が発表され、会場では活発な質疑応答や意見交換が行われていました。そして当院から「177Lu-DOTATATEDosimetryにおけるSPECTデータに対する各種補正が定量値に与える影響」の発表で金賞を受賞することができました。日常業務に直結するテーマも多く、自施設の業務改善へのヒントを多数得ることができました。教育講演では、「FDG-PET検査の基本」というテーマで、基礎から臨床応用まで幅広い内容がわかりやすく解説されました。特に新人教育や後進の育成を担う立場としては、再確認すべき知識も多く、非常に有益な講演でした。また、特別講演では「研究発表しよう!!-核医学分野の臨床研究の進め方とその意義-」と題し、診療放射線技師の立場からどのように研究を企画・実践し、学術発表へとつなげていくかが具体的に語られました。研究のハードルを感じていた参加者にとって、背中を押してくれるような内容であったと感じます。さらに、実行委員会企画として「核医学ワークトランスフォーメーション(WX)」が行われ、「静脈路確保」「ドシメトリー」「人材育成」の3つのテーマについて、現場の課題や展望が共有されました。今後の核医学業務を変革していくヒントが多く盛り込まれており、非常に刺激を受けました。本大会を通して、核医学技術の進歩とともに、診療放射線技師としての役割も多様化・高度化していることを改めて実感しました。今後もこうした学会参加を通じて知識と技術の研鑽に努め、より質の高い医療提供につなげていきたいと思います。